VOL.1「ありのまま」でいられる、新しい時代の“サードプレイス”を目指して
本別町の委託を受け、当法人では新たに「児童育成拠点事業」をスタートすることになりました。
児童発達支援センターよつばの施設内に、子どもたちがホッと一息つける新しい「居場所」を現在、着々と準備中です。
そもそも「居場所」とは何でしょうか?
私たちは、単なる物理的なスペース(ハコ)を指すのではないと考えています。それは、「自分という存在が100%肯定され、次の一歩を踏み出すためのエネルギーを蓄える、動的なプロセス(過程)」そのものと考えています。
1. 「場所」はあるけれど、「行ける場所」がないという課題
本別町は豊かな自然に囲まれ、子どもたちが遊べるフィールドはたくさんあります。しかし、現代の子どもたちを取り巻く環境は、昔とは少し異なります。
子どもの数が減り、自然に集まる機会が少なくなった今、子どもたちの世界は「学校」と「家庭」という二つの場に強く集約されています。
そのどちらかでつまずき、心理的な逃げ場を失ったとき、子どもたちはたとえ広い空き地が目の前にあっても、深い孤立感を感じてしまうのです。
2. 「開放」から「リーチ」への転換
地域に居場所を自称する「ハコ」はあっても、本当に支援を必要としている子どもたちが、自らそこへたどり着くのは容易ではありません。
「誰でもおいで」という善意の開放は、疲弊した子どもには時に高い心理的ハードルになります。そこへ繋ぐための「アウトリーチ(こちらから手を伸ばす仕組み)」や、寄り添いながら背中を押す「伴走者」がいなければ、本当に必要としている子には届きません。
3. よつばと連携した「支援としての居場所」
私たちはこれまで、児童発達支援センターよつばで多くのお子さんと関わってきました。そこで培った専門性を活かし、単なる場所の開放ではない、「相談支援」や「カウンセリング」を直結させた専門的な拠点を目指します。
-日常の中の対話(平行関係の構築)
同じ作業を見つめる「横並びの関係」の中で、ポツリとこぼれる本音を丁寧に拾い上げます。
-専門性による伴走(ストレングス・モデル)
欠点ではなく「強み」を見極めます。学校や行政と連携し、現実的な解決の道筋を共に描く相談支援を提供します。
-斜めの関係がつくる安心
親や先生(縦の関係)でも友達(横の関係)でもない、スタッフという「斜めの関係」が、子どもたちの視野を広げ、孤独を防ぎます。
4. 誰もが育ち合える場所へ
日々の活動を通じて確信したのは、「特別な支援が必要な子も、そうでない子も、誰もが等しく『ありのままの自分でいられる居場所』を求めている」ということです。
評価や役割から解放され、エネルギーを充填する。そんなインフラを本別の街に整備すること。
子どもたちが「ありのまま」を取り戻し、ふたたび外の世界へ踏み出す力を養えるよう、私たちはこの場所から全力で伴走していきます。
【準備の様子をお届けします!】
これからオープンに向けて、居心地の良い空間づくりのレイアウト変更を少しずつ進めています。
「よつばにどんな場所ができるのかな?」と、ワクワクしながら見守っていただけたら嬉しいです。
本別の子どもたちが混ざり合い、育ち合う。そんな景色を、皆さんと一緒に作っていきたいと考えています。